出雲大社の参拝方法には砂を持ち帰る参り方があります。
それが稲佐の浜から砂を持ち帰り、出雲大社の中にある素鵞社で神砂を頂いて帰るというもの。
せっかくわざわざ出雲まで来たのだったら
ご利益のある出雲大社の神聖なお砂を頂いて帰っていただきたいです。
私も実際に行って、ご利益のある出雲大社の砂を頂いてお守りを作ったので、
稲佐の浜の砂の持ち帰り方から、素鵞社のお砂のご利益と使い方までを詳しくシェアしておきます^^
出雲大社の参拝方法 砂の持ち帰り方
出雲大社に行くなら、ぜひ行ってほしい出雲大社のご利益をたくさん授かれると言われる一押しの参拝方法。
それが出雲大社で神のお砂を授かる参拝方法です。
まず稲佐の浜で砂を持ち帰ります。
それから出雲大社へ参拝し、素鵞社へ砂を運んで、砂を入れ替えて持ち帰ります。
つまりこの参拝ルートは出雲大社に行く前に準備が必要なんです。
準備をしていくと非常にご利益があるという、神聖な素鵞社お砂を授かることができるんですね。
何も知らずに手ぶらで行っては、このご利益のある御砂はいただけません。
私も恥ずかしながら、直前までこの参拝方法を知りませんでした。。。
そのまま参っていたら、とても残念なことになるとこでした。
ないとは思いますが、稲佐の浜の砂を持参していないのに、素鵞社お砂を持って帰るのはタブーですからそんなことはなさらないで下さいね。
神の砂を頂くための準備から参拝の順番をまとめました。
①出雲大社の参拝前に、稲佐の浜に砂を頂きにお参り
②砂を持ったまま正式参拝ルートで出雲大社を参拝
③出雲大社境内にある素鵞社に砂を納め
すでにあるお砂を頂き持ち帰る
では、お砂を頂いて帰る手順を詳しく解説していきます。
出雲大社の参拝方法の種類についてはこちらで解説してます。
稲佐の浜 砂の持ち帰り方
神在月(旧暦の10月10日~17日)に
八百万の神々が出雲大社に集結されるときに
通ってこられるという浜があります。
それがこの「稲佐の浜」です。
遠浅のきれいな砂浜の真ん中にドーンとあるのが
弁天島です。
実際に見ると、写真で見るよりもド迫力です。
これだけきれいな遠浅の浜なら
八百万の神様も楽に上陸できそうですよね。
弁天島のてっぺん
人が立ち入ることができない位置に
鳥居とお社があります。
豊玉ひ古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。
お社にまず手を合わせ参拝をしましょう。
お賽銭を入れに行けるようなお社ではないので
浜から手を合わせお参りをします。
お参りしたら浜のお砂を頂きます。
砂を入れるためのビニール袋を持って行きましょう。
コンビニのナイロン袋でも大丈夫です。
あまりたくさん欲張って持ち出すのもどうかと思ったので
片手にひとすくい、あるかないかの量をわたしは頂きました。
御守として身に着ける量があれば十分だったからです。
家に持ち帰り清めに使うのであれば
私よりも多めの方が良いかもしれませんね。
きめの細やかな本当に奇麗な砂で
とてもてざわりが心地よく
いつまでも触っていたいと思うほどでした。
この日は台風の影響で波が高く、稲佐の浜に着く直前まで天候も不安定だったのですが
ありがたいことに私が到着した時には晴れ間が出ていて、無事にお砂を頂くことができました。
稲佐の浜での滞在時間は参拝と砂を頂いて写真を撮って15分ほど。
混雑時は駐車場も一杯になるのでもう少し時間がかかると思います。
ここ稲佐の浜では旧暦の神在月、旧暦の10月10日の夜に神迎祭という神事が行われます。
篝火(かがりび)がたかれ祝詞が奏上されると、八百万の神々がこの浜に参集されます。
神々は稲佐の浜から神籬(ひもろぎ)に遷され、絹垣に覆われて出雲大社に向かわれます。
令和元年、2019年の旧暦10月10日は11月6日です。
太古から伝わる伝説に思いをはせながら
神聖な浜の砂を頂戴し、
神様と同じように稲佐の浜から出雲大社へ移動します。
まったくの余談ですが、稲佐の浜は海水浴発祥の場所ともいわれている場所で
日本の渚100選にも選ばれている、話題が盛りだくさんな砂浜なんですよ^^
神様にとっても私たちのとっても、魅力的な浜であることは間違いありません。
出雲大社の素鵞社で御砂を頂く
稲佐の浜で砂を頂いた後は
出雲大社に参拝をします。
出雲大社についたら正式ルートで参拝をします。
まず参道入り口に立つ勢溜の大鳥居(上の写真)をくぐり
日本では珍しい下り参道を進みます。
参道の途中にある小さな社には必ず寄ってください。
参拝者の汚れを落としてくださる祓社です。
祓社に二礼四拍手一礼で参拝し
心身の汚れを落とします。
さらに参道を進み祓橋を渡ります。
祓橋も身のけがれをはらってくれる場所です。
松林の左手にある手水舎で身を清めたら
銅鳥居をくぐりいよいよ垣内に入ります。
鳥居をくぐり正面に見える大きなしめ縄がある建物が
出雲大社の拝殿です。
拝殿よりご本殿に鎮まる大国主大神にお参りをします。
それからご本殿に最も近い八足門に参拝。
御本殿の裏手に回るように反時計回りに歩きます。
途中にあるお社も忘れず参りましょう。
これよりもさらに詳しい正式参拝ルートについてはこちら
で解説していますので参考にしてくださいね^^
出雲大社にて砂を素鵞社に納めお砂を頂く
御本殿を基本に左回りに歩いて
ご本殿の裏手に回ると
ちょうど御本殿の真後ろの位置に
素鵞社(そがのやしろ)があります。
この素鵞社に稲佐の浜の砂を納めます。
素鵞社は一見、小さいおやしろですが、いっそう高い位置に鎮座されているのですぐにわかるはず。
階段を上がりお社で参拝を済ませたら
やしろの縁の下にお邪魔をします。
写真のとり方が悪いのでわかりにくいのですが
縁の下には木箱が置かれ、中にお砂が入っています。
この木箱の中に稲佐の浜から持ってきた砂を入れます。
そして、木箱に元からある御砂を頂いて帰ります。
自分で持ってきた砂よりも少ない量を頂きましょう。
上の写真はお社の向かって左手の縁の下です。
素鵞社はお社の周りをぐるっと通過することができます。
お社の真裏の縁の下にも木箱があります。
ここだけ空気が冷たいような凛とした空気が
張り詰めている印象を受けました。
後ろの山は八雲山と言い、山自体がご神体です。
この山は人が入山できない禁足地、
いわゆる禁山です。
スサノオノミコトの霊力が強く宿る
ありがたーい磐座(いわくら)があります。
磐座を触らせて頂き、パワーを授かって帰りましょう。
素鵞社の参拝と御砂を授かったら
同じように左回りに歩いてすすみます。
御本殿の西側に小さな賽銭箱があります。
ここは御本殿に鎮まる大国主大神のお顔の正面にあたる場所です。
見落としがちですが必ずここでお参りをして帰りましょう。
氏社と西十九社にもお参りしたら
さいごに神楽殿に参拝をし完了です。
出雲大社の砂の使い方とご利益
先ほど、素鵞社で頂いた御砂は、素戔嗚尊のパワーが宿ると言われる非常にありがたい神砂です。
大事に持ち帰り、お清めに使ったり御守にしましょう。
持ち帰った砂を家の敷地に撒くと、その土地は清められ「厄除け」や「魔除け」の御利益がられると言われています。
家のまわりの四隅に埋めて使うと土地が清められるだけでなく、厄除けになるそうです。
また、田畑に砂を撒くと、作物がよく育つともいわれます。
大切な人にお守りとして渡すのもいいですね。
普通に購入した御守もうれしいですが、こんな特別なお砂のお守りだとさらに喜びが増します。
お守り袋に入れて持ち歩けば、肌身はなさず身に着けることができますよ。
私はガラスの小瓶にストラップが付いているのが気に入りました。
稲佐の浜へのアクセス
稲佐の浜は出雲大社から西に約1キロほどの距離にあります。
正面にある勢溜りの大鳥居からだと移動距離は約1.5キロ。
往復で3キロなので健康な人なら徒歩で行ってこれない距離ではありません。
近道をすれば18分。
ですがどうせ歩くなら、マップで言うと南側のルート、神迎の道を行くのがおすすめです。
なぜならこれが、神在月に神々が出雲大社に参集されるとき通られるルートだから。
神迎の道なら一の鳥居から参拝することができるのもおすすめのポイントです。
実際に歩いて移動されている方もちらほらういらっしゃいました。
私は時間がないので車で移動しましたが・・・(;^_^A
出雲大社からタクシーで移動するという手もあります。
料金は片道800円~900円。
時間は片道10分かからないくらいです。
タクシーでは運転手さんがガイドしながらゆっくりと運転してくれます。
少し割高Kンはありますが、ガイド料だと思えばまあ、妥当な料金かと思います。
出雲大社から稲佐の浜間をバスで移動するのは、本数が少ないので現実的ではないです。
やはり車でアクセスするのが1番らくですね。
交通機関で出雲大社にお越しなら、片道だけタクシーを使われるのがいいと思います。
車移動だと、ご利益だとかおもむきとかという面ではいまいちですが、やっぱり早いし楽です。
無料駐車場も稲佐の浜の目の前に20台ほどありますし。
ただ、ちょっと気をつけるべきポイントもあります。
駐車場は入り口と出口の場所が決まっていて、場内は一方通行になっています。
入り口も出口も一カ所しかないので、通り過ぎると入場出来ません。
気を付けて下さいね。
私も行った時、さいしょ通り過ぎてしまい、Uターンして戻りました。
駐車場じたいはきれいにアスファルト舗装されていて平坦で雨の日も足場はいいですが、少し狭いです。
一部は縦列駐車となっているし通路が狭いので、大型の車では駐車が難しそうだなと感じました。
車で行かれる際は、周辺道路も車どおりが結構あるのでお気を付けくださいね。
出雲大社参拝方法は砂でご利益UP!持ち帰る手順と御砂の使い方まで のまとめ
出雲大社の参拝方法で砂を持ち帰る方法と、砂のご利益や使い方についてでした。
遠路はるばる出雲までご縁のパワーを頂きに行くのだったら、すごいパワーが宿ると言われる素鵞社の御砂をもらって帰らないなんてもったいなさ過ぎます。
少し手間はかかりますが、めったにできない体験なので、ぜひ稲佐の浜から出雲大社に参拝するこのルートでお参りされて下さいね。
ついでに言えば、一の鳥居から4つすべての鳥居をくぐる幸せがいただけるという参拝手順が私のおすすめです。
出雲大社の参拝方法についてはこちらで解説しているので、ぜひ参考になさってください。
八百万の神々が参集される出雲大社で、あなたにも良いご縁がいただけますよう願っております^^
コメント
とても詳しく説明されていて、参拝に訪れたくなりました。
一度御詣りしたことはあるのですが、弁天島のことすら知らず…
私のサイトにて紹介させていただいてよろしいでしょうか?
https://buntlotus.net
の“山月記 (5)”を執筆中です。お許しがいただければ、後で追加でリンクを貼らせていただきたく思います。
素敵な記事を発信してくださり、ありがとうございます。